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福山・鞆の浦

Fukuyama, Tomonoura

福山、鞆の浦の観光におすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

福山 鞆の浦 観光ガイド

福山・鞆の浦の観光・旅行 Info

広島県東部に位置する福山市は、歴史的な建造物と美しい港町・鞆の浦を擁し、豊かな自然や文化を楽しめる観光地です。江戸時代の風情を残す町並みや、美しい瀬戸内海の景色を堪能できるスポットが点在しています。

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福山市の主な観光スポット

福山城(ふくやまじょう)

福山駅から徒歩すぐの場所にある福山城は、元和8年(1622年)に築城された平山城です。天守閣からは市内を一望でき、2022年には築城400年を迎え、令和の大改修を経てリニューアルオープンしました。
特に夜間のライトアップは幻想的で、歴史ファンだけでなく多くの観光客に人気があります。

ふくやま美術館・福山市立博物館

福山城公園内にあるこれらの施設では、地元ゆかりの作家の作品や、備後地方の歴史・文化について深く学ぶことができます。旅行に学びを加えたい方におすすめです。

ばら公園(ばらのまち福山)

福山市は「ばらのまち」としても知られ、毎年5月にはばら祭が開催されます。ばら公園では、世界中のバラ約280品種、5,500株が咲き誇り、春と秋が見ごろです。花好きにはぜひ訪れていただきたいスポットです。

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鞆の浦(とものうら)のおすすめ観光地

鞆の浦の町並み

鞆の浦は、江戸時代からの町並みが今も残る港町の歴史地区です。古民家や町家が整然と並び、どこか懐かしさを感じる風景が広がります。映画『崖の上のポニョ』の舞台モデルになった町としても知られています。

常夜燈(じょうやとう)

鞆の浦のシンボルである常夜燈は、安政6年(1859年)に建立された灯台で、日本一大きな常夜燈です。港を守ってきたその姿は、歴史と海のロマンを感じさせます。

太田家住宅

国の重要文化財に指定されている太田家住宅は、江戸時代の豪商・太田家の旧宅で、鞆の津の商家の暮らしがうかがえる貴重な建物です。見学では、土蔵や茶室なども見ることができます。

福禅寺 対潮楼(たいちょうろう)

朝鮮通信使も訪れた名所として知られる福禅寺の対潮楼からは、仙酔島や鞆港を一望できます。「日本一の景勝」と称されるその眺望は、まさに絶景で、心が洗われるようなひとときを過ごせます。

仙酔島(せんすいじま)

鞆の浦からフェリーで5分の場所にある仙酔島は、国立公園内に位置する自然豊かな無人島です。海岸散策・洞窟・天然塩風呂など、日常を離れた癒しの時間を過ごせる場所です。宿泊施設もあり、非日常の体験をしたい方にはおすすめです。

福山・鞆の浦のグルメガイド

福山や鞆の浦は、瀬戸内の恵みを活かした海産物や、古くから伝わる和菓子地元独自のグルメが楽しめる地域です。観光の合間に味わいたいグルメや、お土産にぴったりの逸品をご紹介します。

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地元で人気の名産品・グルメ

鯛料理(鯛めし・鯛そうめんなど)

鞆の浦の名物といえば「鯛」。とれたての鯛を使用した「鯛めし」や「鯛そうめん」は、見た目も豪華で観光客に大変人気です。春の産卵期には特に脂が乗っており、地元では祝い事でもよく食されます。

うずみご飯

福山市の郷土料理「うずみ」は、旬の魚や野菜、鶏肉などの具材を白いご飯の下にうずめる(埋める)という独特のスタイルの一品です。
見た目はシンプルですが、食べ進めると現れる具材に驚きと楽しみがあります。

たこ料理

瀬戸内海の新鮮なたこを使った「たこ飯」や「たこの唐揚げ」は、因島や笠岡など周辺地域でもよく親しまれており、コリコリした食感と風味が絶妙です。

鞆の浦ちくわ・練り物

古くから港町として栄えた鞆の浦では、練り物文化も根付いています。焼きちくわやかまぼこなど、昔ながらの製法で作られた練り物は、食べ歩きにもお土産にもおすすめです。

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地元で評判のレストラン・食事処

御舟宿 いろは

江戸時代の町家を改装した和風旅館兼食事処。鯛料理や地元野菜を使った繊細な和食が人気で、観光の合間に落ち着いた雰囲気で食事を楽しみたい方におすすめです。

阿藻珍味 鞆の浦本店

鯛を使った加工品やちくわなどの練り物を販売・試食できる店舗。店内には軽食スペースもあり、地元の味を手軽に楽しめる観光客向けスポットです。

こばやし本店(和菓子)

福山で長年愛されている老舗和菓子店。名物「虎焼き」や「福山銘菓」などが人気で、見た目も美しく上品な味が旅の記念になります。

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おすすめのお土産

鞆の浦・保命酒(ほうめいしゅ)

保命酒は、江戸時代から作られている薬草入りの甘いお酒で、鞆の浦の代表的なお土産です。健康志向の方や、珍しい酒を求める方に最適。試飲できる蔵元もあります。

阿藻珍味のちくわ・鯛ちくわ

お土産として持ち帰りやすい真空パックのちくわは、保存性も高く、地元の味をそのまま楽しめます。鯛の風味が豊かで、ごはんのお供やお酒のつまみに最適です。

福山ばら羊羹

ばらのまち福山にちなんだばらの香りのする羊羹は、女性に人気のお土産。見た目も華やかで、ティータイムのお供にぴったりです。

因島の八朔ゼリー

しまなみ海道周辺では、柑橘類(八朔・レモン・みかん)も名産です。因島の八朔を使ったゼリーは、爽やかな味わいで夏のお土産にぴったり。

福山・鞆の浦の季節の祭り・イベント

福山市と鞆の浦の周辺では、歴史や文化、自然の恵みに根ざした多彩な祭りやイベントが通年で開催されています。地域の伝統や地元の人々の情熱を体感できる機会が豊富にあります。

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春の祭り・イベント

福山ばら祭(5月中旬)

「ばらのまち福山」を象徴する、全国的にも有名な市民参加型の祭り。100万本以上のばらが咲き誇る「ばら公園」や「緑町公園」を中心に、パレード、ステージイベント、露店、展示などが盛大に行われます。ばらをテーマにしたグッズや料理も多数登場します。

鞆・町並ひな祭(2月下旬~3月下旬)

江戸時代の町家が残る鞆の浦の古い町並みに、代々受け継がれた雛人形が飾られ、風情ある街歩きが楽しめるイベントです。地元商店でもひな祭りにちなんだ限定商品が並び、町全体が華やかに彩られます

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夏の祭り・イベント

鞆の浦弁天島花火大会(7月下旬)

瀬戸内海に浮かぶ弁天島から打ち上げられる約2,000発の花火が、鞆の港に美しく映える壮観な夏の風物詩。海岸沿いの町家から見る花火や、遊覧船からの観賞も人気です。

沼名前神社 夏祭り(7月)

鞆の浦にある沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)の伝統的な祭礼で、子供神輿や踊りが町を練り歩きます。地元住民の信仰と誇りが息づく行事です。

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秋の祭り・イベント

福山秋まつり(10月)

福山駅前を中心に開催される秋の祭典で、神輿渡御、山車パレード、舞台芸能などが披露されます。地元のグルメを楽しめる屋台や物産展も充実しており、市民総参加型のにぎやかなイベントです。

鞆の浦 de ART(10〜11月)

古民家や空き店舗を活用し、現代アートを展示するイベント。地域再生と芸術文化の融合を目指し、全国のアーティストと地元住民が連携して開催。鞆の浦の風景と調和したアートが話題を呼んでいます。

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冬の祭り・行事

福山駅前イルミネーション(11月中旬〜1月)

JR福山駅前から続く中央公園にかけて、ばらのイルミネーションやLEDオブジェが彩るロマンチックな冬のイベント。ショッピングや食事と合わせて楽しめます。

鞆の浦 元旦初日の出

鞆の浦は瀬戸内海に面した美しい日の出スポットとして有名です。元旦には多くの人々が弁天島付近や鞆港に集まり、初日の出を拝む行事が行われます。

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特徴的な文化・伝統

鞆の浦の「潮待ちの港」文化

鞆の浦は古くから「潮待ちの港」として、瀬戸内海航路の重要拠点でした。そのため、海と結びついた信仰や祭礼文化が今も色濃く残っています。たとえば、港の守り神としての「弁財天」信仰や、船玉祭などがその例です。

鞆の浦の雛人形文化

古くから商人の町として栄えた鞆では、豪華な雛人形を代々受け継ぐ家庭が多く、町をあげてのひな祭りイベントが文化として定着しています。

福山・鞆の浦の気温・天候

福山・鞆の浦は瀬戸内海式気候に属し、年間を通して比較的温暖で、晴れの日が多く降水量は少なめです。気候が穏やかなため、四季を通じて観光に適しており、特に春と秋は過ごしやすい時期とされています。

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春(3月〜5月)

気温と天候

春の福山・鞆の浦は、3月の平均気温が10℃前後5月には20℃前後と徐々に暖かくなります。晴天が多く、桜や新緑が楽しめる季節です。

特徴

ばら公園の開花鞆の町並ひな祭など、春を彩るイベントも多数開催される観光シーズンです。

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梅雨(6月〜7月上旬)

気温と降水量

6月から7月上旬にかけては梅雨入りとなり、湿度が高くなり雨の日が増えます。平均気温は22〜26℃程度です。

特徴

降水量は増えますが、他の地域に比べて短時間の雨や通り雨が多く、長雨にはなりにくい傾向があります。雨の合間を縫って散策や観光を楽しむことも可能です。

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夏(7月中旬〜9月)

気温と天候

最も気温が高くなる時期で、最高気温は35℃前後に達する日もあります。8月は熱中症対策が必要です。

特徴

夏の間は日照時間が長く、強い日差しがありますが、海沿いの鞆の浦では海風が涼しさをもたらすこともあります。鞆の浦弁天島花火大会などの季節イベントも楽しめます。

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秋(10月〜11月)

気温と気候

気温は10月で20℃前後、11月には15℃前後と、夏の暑さが和らぎ非常に過ごしやすい時期です。晴れの日が続き、観光やアウトドアに最適です。

特徴

紅葉の名所でもある「みろくの里」や「神辺城跡」などが美しく色づき、落ち着いた風景の中で散策が楽しめます。また、福山秋まつりなど文化的なイベントも多数あります。

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冬(12月〜2月)

気温と気候

福山・鞆の浦の冬は、他の地域と比べて比較的温暖です。平均気温は5〜8℃で、積雪は非常に少なく、雪が降る日はほとんどありません。

特徴

空気が澄んでおり、弁天島からの朝日や夕日が非常に美しい季節でもあります。年末年始には初詣スポットも人気があり、静かな港町の風情を感じることができます。

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雨・台風に関する特徴

年間を通した降水量

瀬戸内海式気候の影響で、年間降水量は比較的少なめ(約1,200mm前後)です。梅雨と台風シーズンを除けば晴天率が高いのが特徴です。

台風の影響

夏から秋にかけての台風シーズン(7月〜9月)では、年に数回程度台風が接近または通過することがあります。ただし、瀬戸内海に面しているため、四国山地が盾の役割を果たし、大きな被害を受けにくいのが特徴です。

福山・鞆の浦へのアクセス

福山・鞆の浦は、広島県東部に位置し、鉄道・バス・自家用車・飛行機・船など、さまざまなアクセス手段があります。以下では主要なアクセス方法を分かりやすくご紹介します。

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鉄道でのアクセス

新幹線・在来線(JR)

山陽新幹線で「福山駅」へ直接アクセス可能です。
・東京から:約3時間40分(のぞみ利用)
・新大阪から:約1時間
・広島から:約25分
また、JR山陽本線・福塩線などの在来線も福山駅に乗り入れており、周辺都市からのアクセスも便利です。

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福山駅から鞆の浦へのアクセス

トモテツバス(鞆鉄バス)

福山駅南口5番のりばから「鞆の浦」行きのバスが運行されています。
・所要時間:約30分
・運賃:大人 530円(ICカード利用可)
・運行間隔:15〜30分間隔で運行
土日祝日には、観光向けの「レトロバス」も走っており、旅の雰囲気をより楽しめます。

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車・タクシーでのアクセス

自家用車・レンタカー

山陽自動車道「福山東IC」または「福山西IC」から、県道22号線を経由して鞆の浦まで約30分です。
観光シーズン中は混雑が予想されるため、早朝の移動がおすすめです。
鞆の浦周辺には公共駐車場も複数あります(有料)。

タクシー

福山駅から鞆の浦まではタクシーで約20〜25分、料金はおおよそ4,000〜5,000円程度です。グループ旅行や荷物が多い場合に便利です。

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飛行機でのアクセス

広島空港・岡山空港

・広島空港から福山駅へ:リムジンバスで約1時間10分
・岡山空港から岡山駅へバスで約30分 → 新幹線で福山駅まで約20分
遠方からの旅行者にとってもアクセスは良好です。

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船でのアクセス

尾道港〜鞆港(観光船)

期間限定で尾道港から鞆の浦までの観光船が運航されることがあります。
・所要時間:約40〜60分
・瀬戸内海の多島美を楽しみながらの移動が魅力的です。
※運行期間や便数は事前にご確認ください。

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周辺観光地との組み合わせ

尾道・しまなみ海道との連携

尾道駅〜福山駅はJRで約20分。
尾道観光後に福山経由で鞆の浦に立ち寄るコースは人気です。
しまなみ海道をサイクリングで巡ったあと、鞆の浦でのんびり過ごすのもおすすめのプランです。

福山・鞆の浦の移動手段

福山・鞆の浦エリアは、鉄道、路線バス、タクシー、レンタサイクルなど多様な移動手段が整っており、観光の目的や滞在時間に応じて選ぶことができます。

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鉄道での移動

JR福山駅を拠点とした移動

JR福山駅は、山陽新幹線・山陽本線・福塩線などが交差する交通の要所です。
駅からは広島方面、岡山方面、尾道方面への移動が可能で、観光地への日帰り旅行の拠点としても非常に便利です。

主な接続路線:
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バスでの移動

鞆鉄バス(トモテツバス)

福山駅前から鞆の浦までは、トモテツバスが主要な移動手段です。
所要時間は約30分、運賃は大人530円ほど。観光シーズンにはレトロバスの運行もあり、旅情をかき立てます。

市内各地へのアクセス

福山駅を中心に、芦田川沿いや神辺、蔵王町など市内広範囲へバス網が整備されています。

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タクシー・観光タクシー

短距離移動に便利

駅や主要観光地で乗車可能なタクシーは、荷物が多い時やグループでの移動に便利です。
また、事前予約制の観光タクシーを利用すれば、地元の運転手によるガイド付き観光が楽しめます。

参考所要時間・料金(目安)
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レンタサイクル・電動アシスト付き自転車

観光に最適なエコな移動手段

福山駅や鞆の浦では、レンタサイクルのサービスが充実しています。
電動アシスト付き自転車もあるため、坂道の多い鞆の浦周辺でも快適に移動可能です。

主なレンタル場所
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観光船(鞆港周辺)

海からのアクセスや島めぐりに便利

鞆の浦の鞆港からは、仙酔島などへの連絡船が運航しています。
・所要時間:約5分〜10分
・運賃:往復300円前後
船での移動は、風情ある鞆の浦観光にぴったりの体験となります。

福山・鞆の浦の観光コース

福山市内の近代文化と、鞆の浦の古い港町の風情を一日で巡る充実した観光コースをご提案します。徒歩やバス、タクシーを組み合わせて効率よく巡るのがおすすめです。

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1日モデルコース:歴史と自然、港町の魅力を体感

午前:福山駅からスタート ~ 福山城と文化に触れる

福山駅 → 福山城(徒歩5分)

福山城は、元和8年(1622年)に築かれた城で、明治期以降に再建され、2022年には築城400年を迎えました。
復元された伏見櫓や、城内の資料館も必見です。

福山城 → 福寿会館・ばら公園(徒歩・バス)

昭和初期の迎賓館「福寿会館」は、レトロな建築美と庭園が楽しめる場所。
その後、ばら公園へ。福山は「ばらのまち」として知られ、5月と10月は見頃を迎えます。

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昼食:福山駅周辺で郷土料理を堪能

おすすめ:うずみごはん・鯛茶漬け

福山市内のレストランでは、福山の郷土料理「うずみ」や、瀬戸内産の新鮮な鯛を使った鯛茶漬けなどが味わえます。
「こばやし食堂」や「和食処・山陽亭」などが人気です。

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午後:鞆の浦散策 ~ 江戸情緒漂う港町へ

福山駅 → 鞆の浦(トモテツバスで約30分)

バスで鞆の浦へ移動。「鞆の浦」は、江戸時代の町並みが残る美しい港町で、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。

おすすめスポット巡り
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夕方:仙酔島へ渡って絶景を満喫

鞆港 → 仙酔島(船で約5分)

仙酔島は、国立公園にも指定される自然豊かな無人島で、名前の由来は「仙人も酔うほど美しい景色」。
遊歩道を散策しながら、穏やかな瀬戸内海の風景を堪能しましょう。

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夜:福山駅周辺でディナー&宿泊

ディナーのおすすめ

瀬戸内の海鮮料理を楽しめる「魚春」や、地酒と一緒に郷土料理が味わえる「酔心 福山店」などが人気です。

宿泊エリア

福山駅周辺には、ビジネスホテルからシティホテルまで多彩な選択肢があります。
観光後の移動も楽で、翌日の観光にも便利です。

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