急勾配の斜面に所狭しと民家の軒が連なる尾道。サイクリングロードとして世界から注目を浴びているしまなみ海道など、多島美を楽しめるエリアです。
尾道・因島・しまなみ海道には、尾道の街並み、猫の細道、千光寺、耕三寺、千光寺公園、千光寺山ロープウェイ、尾道市立美術館、浄土寺、尾道市因島フラワーセンター、多々羅大橋などの観光スポットがあります。
また、尾道ラーメン、尾道焼き、穴子、オコゼ、レモンなどのご当地グルメもおすすめです。
寺院「耕三寺」の境内にある大理石の庭園。広さ5000平方メートル、高低差は25メートル、イタリア・カッラーラ産の3000トンの大理石を用いた環境芸術。 丘の上から瀬戸田の町と瀬戸内海を見渡せ、丘全体には「毘沙門天」や「光明の塔」など、大小10あまりのモニュメントが点在する。彫刻家の杭谷一東が1988年から12年をかけて作り上げた。 耕三寺は元実業家で出家して僧侶となった耕三寺耕三が、母の菩提寺として1936年から伽藍の建立が始められた新しい寺院で、日本各地の古建築を模して建てられた堂塔が建ち並び、「西の日光」「母の寺」とも呼ばれる。 このうち、山門・本堂をはじめ15の建造物が国の登録有形...»
耕三寺博物館は、元実業家で出家して僧侶となった耕三寺耕三が、母の菩提寺として建立した浄土真宗本願寺派の寺院です。 境内には、国宝建造物を手本として建てられた堂塔が立ち並び、その中の15棟が国の登録有形文化財に指定されています。 特に、日光東照宮の陽明門を原寸大で再現した孝養門などが見どころです。また、境内の宝殿には国の重要文化財などが展示されています。 耕三寺の概要 耕三寺(こうさんじ)は、広島県尾道市の生口島に位置する浄土真宗本願寺派の仏教寺院です。山号は潮声山(潮聲山)で、1936年(昭和11年)から伽藍の建立が始められました。この寺院は日本各地の古建築を模して建てられた堂塔が特徴...»
千光寺は、広島県尾道市の千光寺山中腹に位置する真言宗系の単立寺院で、千光寺公園内にあります。千光寺山の山頂までは、千光寺山ロープウェイを利用して登ることができます。 この寺院は、朱色の本堂と龍宮造りの鐘楼で知られ、尾道の代表的な景観の一つとなっています。 歴史と伝承 寺伝によれば、千光寺は大同元年(806年)に創建され、源満仲(多田満仲)によって再興されました。戦国時代には、備後国の城主である杉原元恒がこの地に出城を築いたとされています。 鐘楼「驚音楼の鐘」 千光寺の鐘楼「驚音楼の鐘」は、その音色が「日本の音風景100選」に選ばれています。鐘楼からは尾道市街と瀬戸内海の尾道水道、向島...»
標高144.2メートルの千光寺山の山頂から中腹にかけて広がる、千光寺を中心にした公園。千光寺山頂まで千光寺山ロープウェイで登ることができる。 千光寺山ロープウェイ山頂駅に接続する山頂の展望台からは、尾道市内が一望できるとともに、瀬戸内海の島々が眺められ、天気の良い日には四国連山をも遠望することができる。 全長約63メートルの渡り廊下状の展望台で、ループ状の階段が特徴的。展望デッキは高さ13メートルあり、360度の景色を楽しむことができる。夜にはライトアップされ、尾道水道周辺の夜景を眺められる夜景スポットでもある。 園内には尾道市立美術館や遊歩道(文学のこみち)があり、千光寺山では朱色の本...»
日本の水浴場55選のひとつ。白い砂浜と沈む夕日の美しさは瀬戸内海随一。テニスコートやキャンプ場、バーベキュー施設もそろう海浜スポーツ公園。沖合1.9kmにはひょっこりひょうたん島が見える。 瀬戸田サンセットビーチの概要 瀬戸田サンセットビーチは、広島県尾道市に位置する人気のビーチです。美しい砂浜と澄んだ海が特徴で、特に夕暮れ時に見られる絶景のサンセットが観光客や地元住民に愛されています。このビーチは、リラックスしたい時やアクティブに楽しみたい時に最適なスポットで、年間を通じて多くの訪問者が訪れます。 ビーチの特徴 瀬戸田サンセットビーチは、約500メートルの長さを持つ砂浜が広がっており...»
因島水軍城は、広島県尾道市因島にある村上水軍の歴史を伝える貴重な資料館です。村上水軍は、室町時代から戦国時代にかけて瀬戸内海で強大な影響力を持っていた海賊集団であり、因島村上、能島村上、来島村上の「三島村上氏」として知られています。彼らは海上の交通を支配し、瀬戸内海の防衛や交易に関与する一方で、時には海賊行為を行うことで、その名を知らしめました。 因島水軍城の歴史的背景 因島水軍城は、歴史的に天守や城郭としての機能を持つ建物ではありませんでしたが、村上水軍の栄華を後世に伝えるため、1983年に水軍城をイメージして建設されました。この資料館は、本丸、二の丸、隅櫓から構成され、それぞれが異なる...»
広島の県民食とも言えるお好み焼。広島市から東におよそ70kmの距離にある尾道市では、広島市内のものとは異なる独自のお好み焼文化がある。尾道産のいかフライとゆで麺を基本に、砂肝などの海産物がトッピングされるのだ。柔らかな麺の食感と、新鮮な尾道の海の味のミックスは絶品。重ね焼きする点は一般的なものと変わらないため、外見に大きな変化は無い。尾道焼き専用のソースが開発されるなど、独自の方向へと進化を続けているようだ。...»
牡蠣、アナゴに次ぐ広島の海の幸“小イワシ”は、冬から春先にかけての広島の名物で、漁の解禁を迎える6~10月が旬。昔、鷹匠町で鷹狩り用の鷹の「なまの餌」としてカタクチイワシが売られていたことから、訛って「ナンマンエ」と呼ばれることもある。天ぷら、塩焼き、刺身と様々な調理法があるが、中でも特に、刺身は「7度洗えば鯛の味がする」とも言われるほどの美味しさ。また、小イワシには老化防止のDHAや、中性脂肪を減らすEHAがたっぷり含まれており、骨ごと食べられるのでカルシウムもたっぷり。...»
室町時代から戦国にかけて、因島を本拠地として活躍した村上水軍が出陣の前夜、必勝祈願と士気を鼓舞するために食べたといわれる秘伝の“水軍鍋”。瀬戸内海の魚介類と海草をふんだんに入れ、特に八方の敵を喰うという意味でタコは必ず入れたと伝えられている。瀬戸内の急流に揉まれて身が引き締まったタコはしっかりした歯応えで、タンパク質やビタミン、タウリンも豊富。エビやカニ、カキなどの旨味が凝縮されたスープは、口に含むとコクのある濃厚な甘みが広がる。酒盛りのあとは、鍋に麦飯を入れて雑炊で締めくくるのが水軍流。...»
広島県尾道市にある生口島は江戸時代に塩田で栄えた島で、その塩田で働く人はかつて「浜子」と呼ばれていた。その浜子が食べていたと言われるのが、この“浜子鍋”。近海で獲れたタコや貝、季節の小魚など新鮮な魚介類を、地元で採れた野菜とともに地味噌で煮込んだ土鍋料理だ。ダシなどは一切加えず、野菜など素材から出る水分と味噌だけで蒸し焼きにしてあるので旨味が凝縮された濃厚な味わいだ。四季折々の豊かな土地の恵みを活かした“浜子鍋”は、生口島の料理屋や旅館などで味わうことができる。 旬 12月 1月 2月...»
広島県では、尾道市・三原市を中心に古くから“わけぎ”の生産が行われてきた。12~3月に旬を迎えるため、緑黄色野菜の少ない冬の栄養源として重宝されていたという。ひとつの球根から数個に株別れすることから“わけぎ”と呼ばれるようになったともいわれ、見た目はねぎとよく似ているが、根の部分がふくらんでいるのが特徴。広島のわけぎは、やわらかくて甘みが強く、香りがまろやかだと人気が高い。クセもないので、ぬたやサラダ、炒め物など様々な料理に使われる。 旬 12月 1月 2月 3月...»
“蓬莱柿”は、370年ほど前に中国から伝わったと言われるイチジクの品種の一つ。日本に定着して長いため「在来種」や「日本いちじく」とも呼ばれる。強い香りと豊かな甘みの中にもほのかな酸味があるのが特徴。果実は丸みがあり、平均サイズは60~100g程度と小ぶり。お尻の部分が割れやすく日持ちが悪いため関東方面ではあまり出回らない。収穫したての“蓬莱柿”を冷凍し、丸ごと入れたゼリーや、“蓬莱柿”と小麦粉だけを使った無添加の薄焼きせんべいなどの加工品も人気を博している。 旬 8月 9月 10月 ...»
広島県産デコポンは、瀬戸内沿岸島嶼部を中心に栽培されており、全国有数の生産量を誇る。デコポンとは、清見とポンカンを交配して作られた新しい品種で、その凸形の実から命名された。ゴツゴツした皮は一見して剥きにくそうだが、実際は簡単に手で剥くことができ、中身の袋も薄くて柔らかいためそのまま食べられる。また、ミカンの1.3倍という甘さから“柑橘の王様”とも称されているという。5月になって販売される「さつきデコポン」とは、旬の時期に収穫した果実を、選果場にある冷房貯蔵庫に入れて熟成させたもの。 旬 2月 3月 4月 5月...»
尾道市瀬戸田町や呉市豊浜町等の島しょ部が主産地である広島県のれもんは日本一の生産量。防腐剤が一切使用されていないので、料理にもドリンクにも皮ごと安心して使用できるほか、年間を通じて出荷されているのが特徴。10~12月までは、香り高く抜群の清涼感、緑色の鮮やかなグリーンレモンとして、1~5月までは通常(イエロー)のれもんで出荷される。また、国産れもんの端境期だった6~7月にかけても「鮮度保持フィルム」で個包装することにより出荷が行われ、7~10月にかけてはハウスレモンが出荷される。...»
広島県のお寺の境内に自生しているのを発見したのが最初とされる“はっさく”。実が似ていることから、“ぶんたん”の雑種ではないかともいわれている。「八朔(はっさく)」とは旧暦の8月1日のこと。現在の9月中旬頃に食べられるということでこの名前がついたらしいが、実際の旬は2月から4月くらいまで。どうしてこの名前になったのかは謎らしい。さわやかな甘みと酸味、サクサクした心地よい食感が魅力の柑橘の仲間である。さっぱりとしたほろ苦さもあるので、生のままいただくほか、ハチミツや砂糖をかけて食べるのもおすすめだ。 旬 2月 3月 4月...»
昭和20年代の半ば、ラジオで聞いたイタリアンジェラートの話からヒントを得たという“からさわアイス”。たまごをたくさん使ったフランス式アイスクリーム(グラス)を参考にして完成させた尾道の名物アイスだ。“たまごアイス”はその名の通りたまごをたっぷり使用した、懐かしい味わい。看板商品のアイスモナカは注文してから作ってくれるので、皮のパリパリ感とはさまれたアイスの相性の良さを存分に楽しむことができる。メインのたまごアイスのほか、ごまやいちごといった季節限定のラインナップもある。...»
明治十一年創業の今川玉香園茶舗 港町・尾道で戦前から輸入されていた高級舶来紅茶。明治11年の創業以来、今川玉香園茶舗が尾道に続く紅茶文化を引き継いでいる。セイロン島(現スリランカ)より輸入した茶葉を使った、産地ごとのストレートティーと尾道の雰囲気をイメージした独自のブレンド紅茶を製造。紅茶そのものがもつ本来の香りと味わいを大切にするため、出荷するまでは明治初年に建てられたお茶専用の土蔵に納められている。航海安全の守り神の言い伝えもあるという黒猫をデザインしたレトロなパッケージは、尾道土産にもぴったりだ。...»
年間2,000トンの生産量を誇る因島は”はっさく”発祥の地であり、はっさくのすっきりとした味わいが一年中楽しめる商品を考え、試行錯誤の末に完成したのが”はっさくゼリー”だ。皮をむいた新鮮なはっさくの実がまるごと入っており、そのさっぱりとした味わいは、本物のはっさくを食べているよう。特に夏場、冷やして食べると、ひんやりプルルンとした食感と、シャキシャキとした果肉の酸味が絶妙でクセになる味わいだ。冷凍してシャーベット状にしてもおいしい。ラベルに描かれている「はっさくボーイ」も人気。...»
”はっさく(八朔)”の皮を混ぜて作る”みかんもち”と白あん、はっさくの果実で作られる大福だ。皮を剥いたはっさくを白あんで包んでから、それをさらにみかんもちで包むことで、はっさくを表現しているようだ。ジューシーで甘酸っぱいはっさくの果実と、白あんの甘み、みかんもちの風味がマッチした味わいは、大福とは思えないさわやかさ。毎年11月から販売されはっさくの在庫がなくなり次第、販売終了となるので、見かけたら食べておきたい。...»
尾道では古来、鯨の脂皮を薄く切って湯引きしたものを酢味噌で食べる習慣があった。その“おばいけ”とも呼ばれる鯨の脂皮を模して作られた羊羹がくじら羊羹である。はっきりとした白黒のコントラストが印象的な蒸し羊羹だ。白いもっちりとした道明寺羹(どうみょうじかん)の部分はデコボコさせることで脂肪の部分を上手く再現。一方、鈍い光をたたえた黒い羊羹は皮の質感を表現してある。原型とされる江戸時代の“鯨餅”は黒白2色の羊羹であったが、その後寒天の発見・普及によって現在のような形になったらしい。...»
江戸時代より北前船の寄港地として全国の名産が集まった尾道の名物“味付ちりめん”。昭和50年代に瀬戸内海でイワシの稚魚(ちりめん)が豊富に獲れたとき、船形衆のちりめん料理にヒントを得て考案したのがはじまりだ。ちりめん漁の最盛期である5月末から7月、浜で水揚げされた新鮮なちりめんを煮干加工。海水から汲み上げて作る伝統海塩で味付けしたしっとりやわらかなちりめんに、梅や鯛などをプラスして新たな味わいを生み出している。...»