戦前まで軍都として発展した呉・江田島エリア。1/10スケールの戦艦大和や戦時中の展示物が話題の大和ミュージアムなど、海にまつわるスポットが豊富です。
呉・江田島には、てつのくじら館の愛称で知られる海上自衛隊呉史料館、呉市海事歴史科学館、呉市立美術館、入船山記念館、呉ポートピアパーク、日帰り天然温泉・音戸テラス汐音、ヤマトギャラリー零・ZERO、亀山神社、入船山公園、歴史の見える丘公園などの観光スポットがあります。
また、お好み焼き、牡蠣、穴子、呉名物細うどんなどのご当地グルメもおすすめです。
メンタイ(ヨロイイタチウオ)は、切り身でよく広島・呉の魚屋で売られている、ポピュラーな白身魚。水気の多い、癖の無い上品な味で、フライやてんぷらにして食べられることの多い。...»
呉市の「珍来軒」が発祥の店。戦後、現在の店の場所から程近い呉市中通付近で屋台からスタ-ト今、呉市蔵本通り(呉市役所から呉港に続く通り)に屋台通りが誕生している。「冷麺に中華そばの麺を使えば、それは冷麺ではなく冷やし中華そばになる」と、「珍来軒」の先代が平打ち麺で、甘みとピリッとした辛さが広がる酸味を抑えたスープの冷麺を作り上げたのが”呉冷麺”のはじまり。冬でも冷たい麺を食べたいというお客の要望が多く、年中食べられる通年メニューとして1955年(昭和30年)頃に誕生したという。具を少なくして麺の量を多くし、スープは飲み残しがないように麺全体にかかる程度の量に抑えて出していたスタイルが、いつしか庶...»
「肉じゃが」といえばジャガイモと牛肉、こんにゃく、玉ねぎを醤油と砂糖で味付けた煮物。呉の肉じゃがはジャガイモにメークインを使用し、人参、グリーンピースが入っていないのが特徴。かつて東郷平八郎元帥に「ビーフシチュー」を作るように言われた部下の調理員が、食べたこともない「ビーフシチュー」を作るために試行錯誤を重ねた結果生まれた「甘煮」が肉じゃがのルーツではないかという説があり、その作り方は当時の「海軍厨業管理教科書」に載せられていた。呉の肉じゃがは、この「甘煮」のレシピに基づいて作られている。...»
瀬戸内海に面した広島県呉市は、気候が温和で自然に恵まれた臨海都市。地形的に天然の良港といわれたことから、明治時代以降は帝国海軍海上自衛隊の拠点にもなっており、海軍にゆかりのある料理が多く誕生したという。長い海上生活の間、病気を防ぐために作られた健康食。それらの海軍が考案した料理を、料理教科書やレシピの記録を基に複刻したのが”海軍グルメ”だ。知名度の高い”くれ肉じゃが”や”海軍カレー”を筆頭に、”ライスプリン”、”チキンライス”、”戦艦大和のオムライス”、”戦艦霧島の鯨肉カツレツ”などがあり、当時の雰囲気が感じられる懐かしい味が楽しめる。...»
特産のかきを使った“かき飯”は広島県の名物の一つ。そのため、かき飯に加えて多彩なかき料理を詰めた名物駅弁は数多くある。自分で作るなら、ぬめりをとったかきを沸騰した湯にさっとくぐらせてボールにとり、しょうが汁を振って下準備。次に、炊飯器に研いだ米とだし汁、酒、しょうゆ、昆布を入れ、かきも加えて炊く。炊き上がったらかきを取り出し、ご飯を大きく切るように混ぜる。あとはご飯を椀によそい、かきをのせて好みで青のりなどをふって完成。かきの下ごしらえに多少手間がかかるが、旨味が染み込んだご飯の味は格別。 江田島市周辺では、かきの養殖が盛んで、その美味しさを存分に楽しめるのが、かきの旨味がたっぷり詰まった炊...»
明治時代の昔より、呉は海軍工廠(軍需工場)として発展してきた。特に造船の分野では当時の最新技術が結集されてきた。他の横須賀や佐世保、舞鶴の合計を越えるほどの人数の職工(工場労働者)が働いていたというこの町では、早く出来上がり、早く食べられる「うどん」が定着していた。すぐ食べられるようにと、だんだんと細くなっていったそうだ。呉に立ち寄ることがあれば、その歴史を感じる細うどんをぜひ食べてみてほしい。 ...»
”チヌ”とはクロダイの別称で日本の多くの海域に棲息する魚である。特に広島湾において多く水揚げされるチヌは、地元の人々にとって馴染み深い魚であり、また釣り人の間でもチヌ釣りの人気は高い。その歯ごたえのある白身は、締まりが良く美味で、刺身や塩焼き、煮つけからムニエルまで、和・洋問わず様々な料理で堪能できる。冬の時期にとれるチヌは”寒チヌ”と呼ばれ、特に身の締まりが良く、刺身で食べるのがおすすめ。残ったアラは簡単な吸い物に使えるなど、余すところなく食せるのもチヌの魅力だ。 旬 8月 9月 10月 11月 12月...»
県内有数の漁獲量を誇る、呉市豊浜町の”タチウオ”。”ひき縄釣り”という伝統的な漁法で水揚げされるタチウオは、船上ですぐ氷詰めにされるため、傷が少なく、特有の光沢も損なわれないことから、“瀬戸の名刀”と呼ばれ市場価値が高い。その豊島産タチウオを使った“一夜干し“は、新鮮なタチウオを手作業で開いて天日干しにし、真空パックで瞬間冷凍して作られる人気の商品だ。また、それを作る際に生じる、頭部などのアラをスープにして、あっさり系のしょうゆラーメンに仕上げた“豊島ラーメン“も好評である。...»
広島みかんは、県内の沿岸島しょ部で栽培されており、10月下旬頃から山の斜面はみかんでオレンジ色に彩られる。近年では「いしじの匠」(呉市倉橋町、蒲刈町、下蒲刈町)、「石積みかん」(呉市豊町、豊浜町、大崎上島町)、「自然熟」(尾道市瀬戸田町)などのプライベートブランド名で、特に品質管理を徹底した高品質みかんが出荷されている。また、降り注ぐ太陽をたっぷりと受けた、甘くて美味しい江田島のみかんも人気が高い。ちなみに、日本で多く食べられている種なしみかんは中国渡来のみかんの木の突然変異で日本独特のもの。...»
「巴屋」はお寿司やおかずのお店ですが、ここの“アイスもなか”は呉市民の“夏のソウルスイーツ”と呼んでいいでしょう。味の種類は14種類あり、小豆や抹茶など定番のものから、青汁や甘酒などの変わったものまで、誰もが楽しめる味となっている。もなかの生地はもち米で作られており、アイスももなかも原材料にこだわっている。 ...»
呉一番の繁華街レンガ通りにある天明堂の呉銘菓“鳳梨饅頭 (おんらいまんとう)”。中華風のパッケージでもわかるようにまさしく中華風菓子。パイナップルジャムが中に入っており、鳳梨とは中国語のパイナップルのことなんだそうです。バターや鶏卵をたっぷり使った生地で、甘酸っぱい風味が口いっぱいに広がる、こどもから大人までに愛される呉銘菓。...»
明治40年(1907年)創業、江田島銘醸の純米酒。社長の住岡氏が杜氏としても酒造りに打ち込み、米の旨味がしっかりと出た酒が主役になるような味を目指しつくられた。「海軍御用酒」として兵学校関係者に親しまれ、味わいは中辛口。そのネーミングやラベルデザイン、海外育ちの先代が選んだモダンなボトルなど、他にはないユニークさが印象的で、熱燗にすると、さらに旨味が引き出される。...»
昭和初期の創業以来、地元、江田島で親しまれている「徳永豆腐」。保存料を一切使わずに、今までの常識を覆すような、新しい豆腐作りを目指している。その筆頭が“日本一辛い江田島鬼壺豆腐柚子風味”だ。国産契約栽培大豆、にがり、国産ゆずにこだわり、赤唐辛子の10倍の辛さがあるといわれる“黄金一味”を使った豆腐は、なめらかで、ふんわりした姿からは想像ができないほど猛烈に辛い。辛い=赤いというイメージから覆す、白いのに辛い豆腐だ。...»
特製のクリームをたっぷり詰めた戦前から続く呉の名物メロンパン。毎朝、早朝から一つ一つ手作業で焼き上げたメロンパンは焼きたてを店舗に届けています。...»
フライケーキは、カリカリとした外皮としっとりとした生地、ほど良い甘さのこし餡の絶妙なハーモニーがたまらない揚げまんじゅう。あんドーナツの一種だが、砂糖はまぶされておらず、一般的なあんドーナツよりも生地は固め。広島県呉市にある「福住」という店舗で、販売されたのが始まりといわれている。広島県呉市内での人気や知名度は高く、現在では「福住」以外の店舗や呉市外でも販売されている。中にはこし餡ではなく、つぶ餡を使用している店も。 ...»
呉市海事歴史科学館は、広島県呉市にある科学館であり、愛称は「大和ミュージアム」として広く親しまれています。2024年度には改修工事が始まり、2025年2月中旬から2026年3月末まで休館となる予定です。ただし、2025年1月31日までは教育旅行の受付が行われており、リニューアルオープンは2026年4月を予定しています。 ミュージアムの概要 このミュージアムは、呉市海事歴史科学館条例に基づき設置され、条例の第1条には「呉の歴史や科学技術を紹介し、住民が歴史への理解を深めることを目的とする」と定められています。具体的には、明治以降の日本の近現代史における呉の役割や、呉の近代化に貢献した科学技術...»
「海上自衛隊の歴史がわかる史料を展示」、「海上自衛隊の活動に対する理解の促進」、「実物の潜水艦を『見て』、『触って』、『体感する』貴重な体験」をコンセプトとする海上自衛隊の「潜水艦」と「掃海」を展示する史料館です。展示用潜水艦「あきしお」をはじめ、掃海艇や各種の兵器・装備など、実際に使用されていた貴重な資料が展示されています。普段は見ることのできない「現場」を、臨場感豊かに再現しており、訪れる方々に海上自衛隊の活動を体感していただける内容となっています。 日本唯一の実物潜水艦展示 この館の最大の特徴は、日本国内で唯一、実物の潜水艦を展示していることです。屋外に展示されている潜水艦「あきしお...»
アレイからすこじまは、広島県呉市にある公園で、その名は英語の「アレイ(ALLEY)」(路地)と、かつて呉浦に存在した「烏小島(からすこじま)」に由来しています。この「烏小島」は、周囲約40メートルの小島で、大正時代に魚雷発射訓練場として埋め立てられ、現在はその姿を見ることはできません。 公園の概要 アレイからすこじまは、海上自衛隊第1潜水隊群司令部のすぐ近くに位置し、日本で唯一、活動中の潜水艦を間近で見ることができる公園として知られています。この地は、戦前は呉海軍工廠本部と兵器製造所前の岸壁として使用されており、切石積護岸は1895年(明治28年)に築かれた歴史的なものです。戦後、1956...»
野呂山(のろさん)は広島県呉市に位置する標高839mの山で、膳棚山と弘法寺山を結ぶ東西2kmの高原の総称です。瀬戸内海国立公園に指定されており、美しい自然景観と歴史的な背景を持つ場所として知られています。 概要 野呂山は瀬戸内海国立公園の中で、神戸の六甲山に次ぐ高さを誇ります。広島県南部に位置しているため、県北部の山々と比べ、近隣の都市部からもアクセスが良く、観光やレクリエーションに最適です。 地質 野呂山は約8000万年前にマグマが地表に噴出してできた流紋岩が、約300万年前の地殻変動によって隆起して形成されました。この過程で、冷却された岩に様々な方向の割れ目が入り、大重岩・小重岩な...»
音戸の瀬戸は、広島県呉市に位置する、本州と倉橋島の間にある海峡です。この「瀬戸」という言葉は、一般に海峡を指します。音戸の瀬戸は、南北に約1,000メートルの距離があり、幅は北口で約200メートル、南口では最も狭い部分で約80メートルです。かつては、この海峡の中でも特に急流となる全長200メートル、幅90メートルの部分を指して「瀬戸」と呼んでいました。 瀬戸内銀座としての音戸の瀬戸 音戸の瀬戸は「瀬戸内銀座」とも称され、瀬戸内海における主要な航路のひとつです。この海峡は歴史的にも重要な位置を占めており、平安時代には平清盛が開削したという伝説が残されているほか、その美しい景観から観光地として...»
入船山記念館は、広島県呉市に位置する入船山公園内の歴史的な博物館です。この記念館は、呉の地域史や旧大日本帝国海軍に関連する貴重な資料を展示しており、訪れる人々に呉の歴史と文化を学ぶ場を提供しています。 概要 入船山記念館は1967年に開館し、広大な敷地を持つ施設です。その敷地面積は約1.2万平方メートルで、呉市中心部から東へ約1kmに位置しています。この博物館は、旧呉鎮守府司令長官官舎を中心に郷土館や歴史民俗資料館などで構成されており、呉の郷土資料や大日本帝国海軍に関する資料、さらには金唐革紙の関連資料なども展示されています。 本館となる旧呉鎮守府司令長官官舎は、現存する明治期の海軍高級...»
入船山公園は、広島県呉市に位置する都市公園であり、地区公園の一つです。日本の「歴史公園100選」にも選ばれており、その魅力を多くの人々に提供しています。この公園は、呉市内の休山麓に広がり、北側の文化ゾーンと南側の市民広場から成り立っています。 公園の歴史的背景 入船山公園の場所は、長い歴史を持つ場所で、703年(大宝3年)にはすでに亀山神社が鎮座していました。近代に入ると、1889年(明治22年)には呉鎮守府司令長官の官舎が建てられ、1956年(昭和31年)までイギリス連邦占領軍の司令官庁舎としても使用されていました。その後、公園として整備され、現在に至ります。 文化ゾーンとその施設 ...»
御手洗は、広島県呉市に属する大崎下島に位置する港町で、瀬戸内海に浮かぶ小さな町です。1994年(平成6年)には「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されており、これは日本全国で38番目の選定となりました。御手洗の街並みは、江戸時代から現代に至るまで、当時の風情を色濃く残しており、歴史的価値の高い地域として多くの観光客に親しまれています。 御手洗の歴史と港町としての発展 地理 御手洗は、大崎下島の東端に位置し、周囲を海に囲まれた風光明媚な港町です。周辺には広島県道355号大崎下島循環線が通り、御手洗港の背後には美しい町屋が広がっています。北西には大長地区があり、東側には愛媛県今治市の岡村島が...»
灰ヶ峰(灰が峰)は、広島県呉市の市街地北部にそびえる独立峰です。標高は737メートルで、呉市にある山々の中で、野呂山に次ぐ高さを誇ります。この山はその景観や歴史的な背景から、多くの人々に愛される場所となっています。 歴史と背景 灰ヶ峰の名前は、江戸時代後期に発行された『官板実測日本地図』では「蝿ヶ峰」と記されていたことがわかっています。これは慶応3年(1867年)のことです。第二次世界大戦中には、呉市が軍港として重要な役割を果たしていたため、この山には海軍の高射砲施設が設置されていました。そのため、一般の人々の立ち入りは制限されていたのです。 現在、灰ヶ峰の頂上には、当時の高射砲台の基部...»
呉ポートピアパークは、広島県呉市天応にある市民公園で、地元では「呉ポー」として親しまれています。この公園は、市民の憩いの場として、多くの施設やイベントを提供しており、様々な年齢層の人々に利用されています。 公園の歴史と概要 この公園は、1998年(平成10年)に休園・破綻した「呉ポートピアランド」の跡地を利用して、2000年(平成12年)7月20日に新たに開園しました。かつてのテーマパークの面影を残しつつも、市民や観光客が気軽に訪れることができるイベント会場やフリーマーケットの開催地として活用されています。 クリスマスの時期には「呉イルミナーレ」と呼ばれるイルミネーションイベントが開催さ...»
呉市立美術館は、広島県呉市の入船山公園内に位置する美術館です。この美術館は、呉市の歴史と文化を深く感じることができる場所であり、芸術鑑賞や散策を楽しむ多くの人々に親しまれています。美術館の建築は、美しい自然に囲まれた入船山公園の景観に見事に溶け込んでおり、館内では国内外の著名な芸術家の作品が収蔵・展示されています。 概要 呉市立美術館は、1982年(昭和57年)8月、呉市制施行80周年記念事業の一環として開館しました。その後、1993年(平成5年)には、収蔵庫や喫茶スペースを兼ねた別館が新築されました。本館は地上2階、地下1階の構造であり、別館は地上1階建てとなっています。美術館の正面には...»
美術館通りは、広島県呉市にある約200mの通りです。呉市の中心部に位置し、国道487号から国立病院機構呉医療センターまでを結ぶ一方通行の道として知られています。この通りは、呉市の歴史的背景と現代の芸術が融合した特別な場所で、多くの観光客や地元の人々が訪れる人気のスポットです。 通りの歴史と整備の経緯 美術館通りの整備は、1981年(昭和56年)に開始され、名称は1987年(昭和62年)に公募で決定されました。この通りの正式な路線名は「呉市道幸町3号線」とされています。通りは、呉市幸町の入船山公園内に位置する呉市立美術館の南側を通るゆるやかな坂道です。この美術館の開館にあわせて整備され、美術...»
安芸灘大橋は、広島県呉市の本州側と下蒲刈島を結ぶ道路橋であり、「安芸灘大橋有料道路」として有料で運営されています。2000年1月に供用開始されたこの橋は、安芸灘諸島を8つの橋で結ぶ「安芸灘諸島連絡架橋事業」の一環として架橋され、その中でも唯一の有料橋として知られています。さらに、1999年には全建賞道路部門、同年には土木学会田中賞作品部門を受賞した、技術的にも評価の高い橋です。 橋の概要 安芸灘大橋は、広島県道74号下蒲刈川尻線の一部を構成しており、広島県道路公社が管理しています。この橋を含む総事業費は487億円で、そのうち110億円を賄うため、2030年1月まで償還が行われる予定です。橋...»