広島県の北東部に位置する三次・庄原エリア。落差126mの常清滝(じょうせいだき)や、夏のひまわり畑、夜桜の名所・上野公園など、自然の豊かさに触れられるエリアです。
三次・世羅・庄原エリアには世羅高原農場、帝釈峡、常清滝、三段峡などの観光スポット、備後国府まつり、管弦祭、お通りなどの観光イベント、もみじまんじゅう、かきフライ、アナゴ料理などのご当地グルメがあります。
三次市は広島県の北部にある都市です。平成の大合併によって周辺の6町村が合併したことから、中国地方でも有数の面積を誇ります。西日本の中でもとりわけ豪雪地帯として知られるエリアであり、特に一部の地域(旧君田村、布野村、作木村域)では降雪量が多いです。
弥生時代から歴史がある地域として知られており、いくつもの古墳が見つかっています。また、戦国時代には毛利氏が支配していました。備後国として長い間浅野家に統治が行われていましたが、廃藩置県によって広島市に編有されるという経緯を辿っています。
古くから開けた歴史がある地域であり、浅野藩時代に造られた小路や武家の浅野氏の菩提寺である鳳源寺などが見どころです。夏には馬洗川で「三次の鵜飼」が行われ、地域の伝統行事も楽しむことができます。上下町は土蔵や町家が残る石州街道の宿場町として、歴史と風情あるエリアです。
歴史民俗資料館や古墳などの施設が充実。当時の趣を感じさせるようなエリアです。また、備北温泉が観光名所のひとつとなっており、こちらで癒やしを得られます。
一方、グルメに目をやれば「ワニ」が郷土料理として知られています。もっとも、この地方では鮫のことをこのように呼びます。例えば、刺身、茶漬け、天ぷらなど、さまざまな楽しみ方ができます。
庄原市は2012年現在、中国地方で最大の面積を誇る都市です。全国でも13位、近畿以西では1番大きなエリアを誇ります。この背景として、7つの市町が合併したことが挙げられます。三株であり豪雪地帯であることから、観光スポットとしてはいくつかのスキー場やキャンプ場があります。そのため、アウトドアな遊びをするにはもってこいであると言えます。
庄原エリアには温泉が充実。旧・庄原エリアだけでなく、周辺にあるいくつものエリアで温泉があり、スキーやキャンプの帰りに楽しむことができます。疲れを癒やすとともに、身体も心も温まることでしょう。
市内を一望できる高谷山展望台や中国地方屈指の大河江の川など、多くの名所が点在しています。さらに、世界最古のピラミッドとされる日本ピラミッド葦嶽山や美しい桜の名所である七塚原高原など、観光スポットが充実しています。
また、地域の郷土料理として知られる「どんぐりコロコロ豚」は広島大学が中心となって開発した豚のことを指します。里山で放し飼いを行うとともにドングリで飼育されており、豚肉の臭みをなくすとともに、あっさりと柔らかな食感が楽しめます。地域のグルメとしてお好み焼きにもなっています。
石灰岩台地が浸蝕された渓谷。日本百景の一つ。三段峡と共に広島県を代表する景勝地として知られ、国内有数の峡谷でもある。 神竜湖湖上には遊覧船が就航し、帝釈川ダム付近まで遊覧する。探勝歩道と呼ばれる遊歩道も整備されており、いくつかの橋を渡りながら風景を楽しめる。 寄倉岩陰遺跡を中心に、縄文時代から鎌倉時代の遺物も出土しており、神竜湖ほとりに歴史民俗資料館として展示している。 観光ホテルや休暇村など宿泊・観光施設も充実している。 神竜湖は春の新緑、秋の紅葉が素晴らしい見応えで、秋になると紅葉狩りの名所となる。水鳥も飛来し、人造湖とは思えないたたずまいを見せる。 石灰岩台地が深く浸食されて形...»
八田原ダムにある青い湖面に赤い欄干が美しい歩行者専用の吊橋。 橋脚を持たない吊床版橋工法としては世界一長い橋として、ギネスに認定。長さ172.6メートル、幅2.5メートル。1996年完成。 橋を渡りながら願い事をするとその願いが叶うと言われている。...»
庄原焼きは広島風お好み焼きの肉玉をベースに、ソバの代わりに「庄原産のお米」を、お好みソースの代わりに「ポン酢入りソース」を使った今までにないお好み焼きです。取り扱い店それぞれが独自の工夫を凝らし、店ごとに違った庄原焼きを楽しめます。ぜひ、食べ巡りしてください!...»
広島県三次市の郷土料理で、この地方でいう”わに”とは”サメ”のこと。かつての三次市では、腐りにくいサメの身は、海から離れた山間部でも食べられる貴重な魚として重宝されていたといい、現在でも飲食店で食べられるほか、スーパーにもその切り身が並んでいる。旬を迎える秋から冬にかけては、身が締まっていて大変おいしい。県北地方の秋祭りのごちそうのひとつであり、そのトロッとした舌触りは、一度食べたら忘れられない味。刺身で食べるのが主流だが、近年では”わにバーガー”や”わに丼”といったメニューでも味わえる。...»
広島県府中市で、高度成長期(1955年~1970年)に生まれたと言われ、広島風お好み焼きとは、ひと味違った名物料理として地元に定着しているのが 「府中焼き」。牛や豚の挽肉(ミンチ)と、たっぷりのキャベツを入れ、もやしを入れないのが特徴だ。今では、地元府中市はもちろん、広島県内各地、中 国・四国地方からもグルメ通が食べに訪れるほど話題をよんでいる。府中市内で「府中焼き」を食べることができるお店はおよそ40軒。 値段も手ごろで、1枚500円前後のお店がほとんど。府中の人たちは、気のむくままに「府中焼き」を食べている。お店によっては、キャベツ以外に中に入れるトッピングメニューもあるので、食べ歩いてみ...»
三次に夏の訪れを告げるのが鵜飼なら、三次の夏の味覚として欠かせないのが、爽やかな初夏を代表する川魚“あゆ”。上品な香りと味が魅力で、優美な姿と相まって「香魚」と書くこともある。鮎には、金口鮎、銀口鮎、鉄口鮎の三種類があり、河内町を流れる沼田川の鮎は、全国でも稀な金口鮎。6月の若鮎から始まって、10月中旬の落ち鮎まで、その味が楽しめる。特に鮎の腹にオカラを詰めた「鮎ずし」は、歴史も古く、絶品。酒の肴にはもってこいの珍味「鮎うるか」も捨てがたい。 旬 6月 7月 8月 9月 10月...»
和牛のルーツ(原点)ともいわれている”広島和牛”は、主に広島県北部の山地で生産されている。穏やかな気候と風土で放牧されて育てられる”広島牛”は、適度な運動をすることで、筋組織が細かくなり、無駄な脂肪分が無い上質の牛肉となる。和牛ならではの繊細な味わいに、かめばかむほど味が出るコクの深さを持ち、適度な脂肪分が肉汁と溶け出して口のなかに香りと旨みをあふれさせる。そんな、和牛本来の味わいが存分に堪能できる”広島牛”。機会があったら食べてみて欲しい。...»
広島県は日本有数のまつたけの産地。世羅地域、県北地域、そしてそれらの周辺地域が主産地にあたる。収穫時期には観光マツタケ園や直販所が開設されたり、まつたけにまつわるイベントが開催されるなど、まつたけ一色の賑わいとなる。最近は外国産が気軽に手に入るようになったものの、国産まつたけの香りはやはり格別。土瓶蒸しに焼松茸、松茸ご飯、松茸の天麩羅といった定番料理で、その奥深く芳醇な香りと心地よい歯応えを是非とも堪能してみたい。また、まつたけは香りを楽しむ食材なので、純米の吟醸酒、それも冷酒との相性が良い。 旬 10月 11月...»
広島県の北東部、中国地方中心部の内陸盆地に位置する三次市の気候は、昼夜の気温差が大きくぶどう栽培には最適。その中で畑の土作りから肥料までこだわって育成されている“三次ピオーネ”は、マスカットと巨峰を交配した最高級ぶどう。「黒い真珠」という愛称に相応しい華麗な外観、大粒で果汁たっぷりな果肉、上品な甘さと豊潤な香りを有している。また、露地「ピオーネ」の出荷が最盛期となる9月6日は、「黒い真珠」の黒と、9(く)6(ろ)にかけて、「黒い真珠・三次ピオーネの日」として記念日が制定されている。 旬 7月 8月 9月...»
「梨」は世羅町の代表的な農業特産品。450mという標高で、昼夜の寒暖差の大きい気候条件が梨の栽培に適している。糖度が高くほのかな酸味があり、完熟すると甘みが増す「新水」、果肉がきめ細かく、シャリシャリとした食感と独特の甘い香り、たっぷりの果汁が高い人気を誇る「幸水」、サッパリした甘さの中に独特の酸味があり、果肉が軟らかくて瑞々しい「豊水」の赤梨三水を中心に栽培されている。8月上旬~10月にかけては露地梨の収穫期で、この時期になると町内各地で梨の直売が行なわれ、大変賑わう。 旬 8月 9月 10月...»
安芸高田市は、広島県北部に位置し、戦国大名毛利元就の本拠地として知られています。彼の居城である郡山城が所在し、歴史的な魅力を持つこの地域は、歴史ファンや観光客にとって非常に魅力的な場所です。 地理 安芸高田市は中国地方の中部、広島県北部に位置し、中国山地に囲まれた自然豊かな地域です。特に旧美土里町や旧高宮町は豪雪地帯として知られています。 山と川 市内には鷹ノ巣山(922m)、犬伏山(791.3m)、大土山(800m)、郡山(402m)、神ノ倉山(561m)といった山々がそびえ、自然愛好者にとってハイキングや登山が楽しめるスポットが数多くあります。また、江の川、可愛川、多治比川などの川...»
神楽門前湯治村は、広島県安芸高田市美土里町に位置する、神楽鑑賞施設や宿泊、温泉入浴を楽しめるテーマパークです。 この施設は、1998年7月に開業し、ボーリング調査中に発見された温泉を活かして、神楽と温泉の融合をテーマにしています。芸北地域は「芸北神楽」が盛んで、開業以来多くの観光客が訪れており、2004年6月末までに来場者数は100万人を超えました。 施設の歴史 神楽門前湯治村の誕生は、1998年に遡ります。もともと飲料水のボーリング調査中に温泉が発見されたことをきっかけに、神楽文化と温泉を組み合わせたテーマパークとして発展しました。地域に根付く「芸北神楽」の文化が盛んな土地柄にあり、開...»
八千代の丘美術館は、広島県安芸高田市南西部の「四季の里」と呼ばれる自然豊かな小高い丘に位置する美術館です。この美術館は、自然に囲まれた環境の中で芸術を楽しむことができ、広島県の芸術文化を育むための拠点としても知られています。 概要 八千代の丘美術館の最大の特徴は、15棟のギャラリー(アトリエ付き)を含む生涯学習施設として運営されている点です。それぞれのギャラリーでは1棟ごとに1名の芸術家が個展形式で作品を展示し、芸術家がその個性を十分に発揮できる独立した空間が提供されています。展示作品は広島在住の作家に限定され、作家選定審査会によって厳選された作家のみが作品を展示することができます。また、...»
清神社は、広島県安芸高田市吉田町に鎮座する歴史ある神社で、旧郷社に指定されています。祭神として、須佐之男命を主祭神に祀り、相殿には脚摩乳命、手摩乳命、稲田姫命、五男三女神が祀られています。また、摂社として伊勢神社があり、天照皇大神と早良親王(崇道天皇)も祀られています。 祭神と神殿の構造 『神武天皇聖蹟誌』(1941年、広島県発刊)によると、清神社の中之玉殿には素戔鳴尊、左之相殿には三大神、右之相殿には八王子が祀られています。これにより、神社全体が神々の集合体としての強い神秘性を帯びています。 神社の由緒と歴史 清神社の由緒は『日本書紀』巻第一の神代上第8段に記された「安芸国可愛之川上...»
八千代湖は、広島県北部に位置するダム湖で、桜の名所として広く知られています。特に春になると、湖畔に植えられた約6,000本のソメイヨシノが満開となり、圧巻の景観を楽しむことができます。湖畔の「のどごえ公園」を中心に、花見客が昼夜を問わず訪れ、賑わいを見せるのが特徴です。 ソメイヨシノの保全活動 ソメイヨシノは、比較的寿命が短いことが知られていますが、近年その幹の勢いが衰えを見せています。これを受け、ダムを管理する国土交通省中国地方整備局では「土師ダム水源地域ビジョン」を策定し、地元の安芸高田市と協力して桜の保守・管理活動に取り組んでいます。特に、桜守プロジェクトと呼ばれるボランティアによる...»
湧永満之記念庭園は、広島県安芸高田市にある植物園で、その広大な敷地は137,000平方メートルにおよびます。この庭園は湧永製薬の創設者、湧永満之氏によって企画され、社員の手によって10年の歳月をかけて完成されました。庭園は1993年に一般公開され、現在では季節ごとの美しい植物を楽しむことができる場所として、多くの来園者に愛されています。 歴史 湧永満之記念庭園は、湧永製薬の創設者である湧永満之氏のビジョンに基づいて設計されました。広島県安芸高田市甲田町の牧場跡地に、製薬研究のための植物を育てる場所として始まりました。庭園の施工は全て湧永製薬の従業員によって行われ、完成までに10年の歳月がか...»
吉田郡山城は、広島県安芸高田市吉田町吉田にかつて存在した日本の城で、戦国時代には毛利氏の居城として知られていました。城跡は「毛利氏城跡 多治比猿掛城跡 郡山城跡」として、多治比猿掛城とともに国の史跡に指定されています。 概要 吉田郡山城は、吉田盆地の北に位置する郡山の全体に広がる巨大な山城です。築城当初は小規模な砦のような城でしたが、毛利氏の勢力拡大に伴い拡張され、山全体が城郭として要塞化されました。毛利輝元が広島城に移るまで、吉田郡山城は毛利氏の居城として使用されていました。 近年では安芸高田市による発掘調査が進み、城の建物についての新たな情報が明らかになっていますが、予算の都合で建物...»
三段峡は、広島県山県郡安芸太田町および北広島町を流れる太田川水系の柴木川流域に位置し、総延長約16kmの峡谷です。この美しい渓谷は、国の特別名勝として指定されており、日本百景や森林浴の森100選、日本紅葉の名所100選にも選ばれています。特に、県北東部に位置する帝釈峡と並んでその美しい渓谷美を競い合い、匹見峡や寂地峡とともに、西中国山地国定公園の代表的な景観を形成しています。 三段峡は、2014年度版のフランスの観光ガイド『Guide bleu Japon』で三ツ星を獲得し、海外でもその美しさが広く紹介されるなど、国内外で高い評価を受けています。 地理と地質 地形の特徴 三段峡は、中国...»
温井ダムは、広島県山県郡安芸太田町に位置する、一級河川太田川水系滝山川に建設されたダムです。国土交通省中国地方整備局が管理を行う国土交通省直轄ダムであり、太田川の治水および広島県中西部や芸予諸島への利水を目的としています。特定多目的ダム法に基づいて2001年(平成13年)に建設され、高さ156メートルのアーチ式コンクリートダムとして完成しました。ダムによって形成された人造湖は「龍姫湖」と名付けられ、財団法人ダム水源地環境整備センターによりダム湖百選にも選ばれています。龍姫湖は広島県の主要な観光地のひとつでもあります。 地理 滝山川は太田川の主要な支流のひとつで、島根県境の大平山(標高862...»
恐羅漢山は、広島県山県郡安芸太田町と島根県益田市との境に位置する標高1,346.4メートルの山です。単に「恐羅漢」とも呼ばれ、広島県および島根県の最高峰として知られています。 この山は、西中国山地国定公園に位置しており、周囲には標高1200メートルから1300メートルの山々が連なり、雄大な山岳景観を形成しています。山頂付近には豊かな自然が広がり、四季折々の美しい景色が楽しめる人気の山岳エリアです。 地理的概要 冠山山地と双耳峰 恐羅漢山は、中国山地西部の冠山山地に属し、およそ860メートル南西に位置する旧羅漢山(標高1,334メートル)とともに双耳峰を形成しています。山頂には三等三角点...»
井仁の棚田は、広島県山県郡安芸太田町中筒賀井仁に位置する美しい棚田です。その名前の「井」は「丸い」を、「仁」は「集落」を意味すると伝えられています。ここは日本の棚田の中でも特に美しい景観を誇り、「日本の棚田百選」にも選ばれています。さらに、2000年には「広島県環境づくり大賞」を受賞し、2015年にはCNNの「Japan's 31 most beautiful places(日本の美しい風景31選)」にも選定されています。 棚田の歴史 棚田の形成 井仁の棚田は、太田川上流域に位置し、その歴史は戦国時代以前の資料がほとんどないため、形成の詳細は不明な点が多くあります。しかし、『芸藩通志』に...»
安芸太田町は、広島県山県郡に位置し、豊かな自然と歴史を誇る町です。町全体が緑豊かな山々に囲まれ、季節ごとに異なる美しい風景を楽しむことができます。また、文化的な名所や自然の観光スポットが点在し、訪れる人々に多彩な魅力を提供しています。以下では、安芸太田町の観光名所や見どころ、イベントについて詳しく紹介します。 地理と自然環境 安芸太田町は、広島県の北西部に位置し、山々に囲まれた自然豊かな地域です。町内には、広島県の最高峰である恐羅漢山(おそらかんざん)をはじめ、深入山(しんにゅうざん)や太田川など、自然の美しさを楽しめる場所が多く存在します。特に、恐羅漢山はスキー場としても有名で、冬には多...»
北広島町は、広島県に位置する町で、山県郡に属しています。町全体が中国山地の豊かな自然に囲まれ、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。また、歴史的な遺跡や豊富な観光スポットがあり、自然と文化の調和が見られる地域です。 地理 北広島町は中国山地の1000メートル級の山々が連なり、島根県との県境に位置しています。町内には中国山地の雄大な自然が広がり、その地形は険しくも美しい景観を形成しています。 山系 町の北部には中国山地の山々が連なり、その標高は1000メートルを超えるものも多く、豊かな自然が広がっています。これらの山々は、ハイキングや登山の人気スポットであり、四季折々の風景が訪れる...»
吉川元春館は、広島県山県郡北広島町志路原字海応寺に位置する、吉川氏の居館跡です。現在、国の史跡として指定されており、その重要性が広く認められています。 立地と構造 吉川元春館は、居城である日野山城の西南山麓に位置し、志路原川の河岸段丘上に築かれました。この志路原川は、堀としての役割を果たし、館の防御を強化する要素として機能していました。南側正面には高さ約3mの巨大な石垣が約80mに渡って続き、後方には山、両側には土塁を築き、その上に塀を巡らせることで、堅牢な構造を持っていました。 館内には、多くの建物や廊下が配置され、庭園も設けられていました。発掘調査の結果、この庭園は一度改装されたこと...»
鞆の浦は、広島県福山市の南端に位置し、備後灘に面した美しい港町です。沼隈半島の先端に位置する鞆港とその周辺海域を指し、風光明媚な景観が広がっています。「鞆の浦」という名称は「鞆にある入り江」という意味で、かつては鞆港を中心とした海域を指していましたが、現在では港周辺の市街地も含めて呼ばれることが多くなっています。 歴史と文化 国の名勝と瀬戸内海国立公園の指定 鞆の浦の沿岸部と沖合の島々は、1925年に「鞆公園」として国の名勝に指定され、1934年には瀬戸内海国立公園に指定されました。これは国立公園としては初の指定であり、その美しい風景は記念切手や絵葉書にも描かれるなど、全国的に知られる存...»
仙酔島は、広島県福山市の鞆の浦に位置する美しい島です。周囲約6kmのこの島は、1934年(昭和9年)に全国で初めて指定された国立公園である「瀬戸内海国立公園」の一部として認定されています。また、国名勝「鞆公園」の一部にも含まれており、その自然の美しさと歴史的価値から、多くの観光客が訪れる場所となっています。 仙酔島は無定住島でありながら、ホテル関係者などが通勤することもあるため、無人島と分類されるものの実際には人の行き来がある場所です。別名「亀の島」とも呼ばれ、古代から潮待ちの港として栄えた鞆の浦において、隣接する弁天島とともに象徴的な存在となっています。島内にはホテルやキャンプ施設があり、...»
三次市は、広島県の北部に位置する市で、中国地方の中心部にあります。古くから山陰と山陽を結ぶ交通の要衝として機能し、今でもその役割を果たしています。現在は中国自動車道や中国やまなみ街道、芸備線などの交通網が整備され、多くの観光客やビジネスマンが訪れる場所となっています。 三次市の概要 三次市は江の川とその支流が合流する三次盆地に位置しており、この地は河港として古くから栄えてきました。また、この地域は中国山地と吉備高原の間に位置しており、標高は150〜250メートルです。市内には歴史的な街並みや、江戸時代に広島藩の支藩として栄えた三次藩の城下町があります。古い商家や忠臣蔵ゆかりの寺院など、多く...»
広島三次ワイナリーは、広島県三次市に位置するワイナリーで、観光施設も併設された人気のスポットです。1994年7月21日に開業し、三次市やJAひろしまなどの出資により運営されている第三セクターです。このワイナリーは、ワインの生産が盛んな三次市において、情報発信の拠点となっており、地元のワイン文化を広める役割を果たしています。 ワイナリーの特徴 広島三次ワイナリーでは、自社で栽培から収穫、そして醸造まで一貫して手掛けており、品質の高いワイン作りに注力しています。また、契約農家との連携も深く、地域全体でワイン作りを支えています。ワイナリー内には、ワインの製造工程を見学できる製造工場や、豊富な商品...»
尾関山公園は、広島県三次市に位置する都市公園で、特にサクラやモミジの名所として広く知られています。この公園は、広島県内外から多くの人々に親しまれており、春には満開の桜が、秋には美しい紅葉が園内を彩ります。 公園の概要と歴史 尾関山公園は、三次市の北西、江の川沿いに位置しており、公園全体が小さな山となっています。古くは「小丸積山」と呼ばれており、近世にはこの地に比熊山城を拠点とする三吉氏の出城があったとされています。江戸時代初期には、福島正則の重臣である尾関正勝がこの地に入城し、尾関山と呼ばれるようになりました。 その後、福島氏が改易された後、浅野氏がこの地を治めることとなり、備後三次藩初...»
常清滝は、広島県三次市作木町下作木に位置する、高さ126メートルの壮大な滝です。1990年(平成2年)4月には、広島県で唯一「日本の滝百選」に選ばれ、広島県の名勝としても広く知られています。江の川の支流である作木川のさらに支流にかかるこの滝は、周囲をケヤキやアベマキ、コナラといった落葉広葉樹が取り囲み、広島県の自然環境保全地域にも指定されています。そのため、美しい緑と清流が織り成す風景が保たれています。 滝の特徴 常清滝は、中生代白亜紀中期に噴出したとされる流紋岩の断崖にかかっており、その落差は126メートルにもなります。滝は三段に分かれており、上から荒波の滝(36メートル)、白糸の滝(6...»
奥田元宋・小由女美術館は、広島県三次市の市街地に近い南東部に位置する美術館です。2006年4月15日に開館し、日本画家・奥田元宋と人形作家・奥田小由女夫妻の作品を中心に、広く芸術作品を紹介する場として親しまれています。 概要 美術館では、奥田元宋の日本画作品約100点と、奥田小由女の人形作品約60点を所蔵しており、これらの作品が常設展示されています。夫妻の業績を称えるだけでなく、国内外の優れた美術作品や文化を紹介する特別企画展も定期的に開催されています。さらに、市民参加型の美術館として、市内の学生やボランティアの協力を得て、美術館運営に積極的に取り組んでいます。 美術館設立の経緯 奥田...»
熊野神社は、広島県三次市畠敷町に鎮座する歴史ある神社で、比叡尾(ひえび)山の南麓に位置しています。神社は、その長い歴史と共に、地元の人々に深く敬愛されてきました。 祭神 熊野神社の主祭神は若一王子(にゃくいちおうじ)、熊野権現、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)などが祀られています。これらの神々は、日本の神話や歴史において重要な役割を果たしており、古くから人々の信仰の対象となってきました。 由緒 熊野神社の起源は社伝によると約1500年前に遡ります。若一王子を祀ったのが始まりとされ、その後、雄略天皇が紀伊国の熊野権現の分霊を勧請し、神社が創建されたと伝えられています。もともとは若一王子社や若...»
灰塚ダムは、広島県三次市に位置し、一級河川である江の川水系の上下川に建設された重要なダムです。このダムは国土交通省中国地方整備局によって管理されており、高さ50.0mの重力式コンクリートダムとして知られています。 このダムは、上下川及び馬洗川(ばせんがわ)、そして江の川の洪水対策や三次市への上水道の供給を目的として設置された特定多目的ダムです。ダムによって形成された人造湖は「ハイヅカ湖」と命名され、地域のシンボルともなっています。 灰塚ダムの地理的背景 上下川は、江の川の主要な支流である馬洗川に合流する河川です。上下川は、かつて石見銀山街道の宿場町として栄えた「上下」付近を水源とし、北西...»
広島県立みよし風土記の丘は、広島県三次市小田幸町に位置する歴史的な公園であり、風土記の丘として地域の歴史や文化を学べる貴重な場所です。風土記の丘とは、文化庁の風土記の丘設置構想に基づき設置されたもので、遺跡や歴史的資料を保存し、それを一般に公開・活用することを目的とした史跡を中心とする野外博物館です。 概要 この公園は、1979年(昭和54年)4月に開園し、約30ヘクタールの広大な丘陵に位置しています。国の史跡「浄楽寺・七ツ塚古墳群」をはじめとし、復元された古代住居や重要文化財である「旧真野家住宅」など、多くの歴史的な建造物が自然と共に保存されています。また、自然の中で四季折々の風景を楽し...»
鳳源寺は、広島県三次市にある臨済宗妙心寺派の寺で、本尊は薬師如来です。1633年(寛永10年)に三次藩初代藩主である浅野長治によって建立された、浅野家の菩提寺として知られています。境内には歴史的な遺産や美しい庭園があり、訪れる人々に歴史と自然の調和を感じさせます。 山額について 鳳源寺の本堂の正面に掲げられている山額は、浅野長治自身の自筆であると伝えられています。これは、寺の歴史と浅野家の深い関わりを象徴するものであり、訪れる際にはその優雅な筆跡にも注目すべき点です。 見どころ 赤穂義士・大石良雄手植えの桜 鳳源寺の見どころの一つは、大石内蔵助良雄が手植えしたと伝えられる「枝垂れ桜」...»
八幡神社は、広島県三次市和知町に鎮座する由緒ある神社で、別名「和知八幡神社」(わちはちまんじんじゃ)とも呼ばれています。神社は、国兼川を北西に見下ろす台地の先端に位置し、美しい自然に囲まれた静かな場所にあります。 祭神 八幡神社の主祭神は品陀和気命(ほんだわけのみこと、八幡神、応神天皇)です。その他、11柱の神々も祀られており、地域の人々に古くから親しまれています。 由緒 八幡神社の創建については、鎌倉時代の承元年間(1207年-1211年)に遡ります。『芸藩通志』によれば、和知村の古城山城城主である広沢与三実方(ひろさわよさみかた)が、鎌倉の鶴岡八幡宮より神を勧請し、神社を建立したと...»
国営備北丘陵公園は、広島県庄原市に位置する中国地方唯一の国営公園です。この公園は、国土交通省中国地方整備局によって整備が進められ、1995年4月14日に開園しました。その後、様々な施設が追加され、340ヘクタールという広大な面積を誇る公園として成長してきました。 庄原市は中国地方のほぼ中央に位置し、アクセスの良さから多くの観光客が訪れます。公園内は自然と調和した景観が広がり、1日では遊びきれないほどの充実した施設が揃っています。 施設の紹介 ひばの里 「ひばの里」では、中国地方の明治初期の風景を再現しており、豪農屋敷や水車小屋、農家、工房、田畑、神楽殿などが立ち並んでいます。訪れる方は...»
庄原市は、広島県の北東部に位置する美しい自然に恵まれた市です。2021年10月時点で、全国の市町村の中で13番目の広さを誇り、近畿以西では最も広い面積を持っています。その広大な土地には、豊かな自然環境や美しい景観が広がっており、多くの観光名所があります。 公園 庄原市には、訪れる人々を魅了する素晴らしい公園が点在しています。 国営備北丘陵公園 国営備北丘陵公園は、広大な敷地を有し、四季折々の花々が楽しめる公園です。特に春には桜やチューリップが美しく咲き誇り、家族連れやカップルに人気のスポットです。 庄原上野公園(日本さくら名所100選) 庄原上野公園は、日本さくら名所100選にも選...»
三次鵜飼は、広島県三次市において毎年夏に行われる伝統的な鵜飼です。現在では、主に観光用として行われており、三次市の馬洗川で6月から9月までの期間に催されています。鵜飼とは、鵜という鳥を使って魚を捕らえる伝統的な漁法で、古くは『古事記』にもその存在が記されています。 平成27年(2015年)には、「三次鵜飼の民俗技術」として広島県無形民俗文化財に指定され、地域の重要な文化遺産となっています。 三次鵜飼の特徴 三次鵜飼は、日本国内で最も長いとされる6.75メートルの手縄(鵜を繋ぐ縄)や、軽枯舟(かるがれぶね)と呼ばれる細長い鵜舟など、他の地域の鵜飼とは異なる特徴を持っています。また、篝火(か...»
庄原上野公園は、広島県庄原市東本町の市街地の中心部に位置する公園です。広さは16.9ヘクタールで、江戸時代初期の慶安から承応年間(1648年~1655年)にかけて、沼を改修して造られた農業用灌漑池「上野池」を中心に形成されています。上野池は周囲約4kmの大きな池で、公園全体を特徴づける重要な要素です。 歴史と文化的な側面 庄原上野公園には、広島県指定の史跡である「瓢山古墳」があり、歴史的な価値も兼ね備えています。また、庄原市出身の小説家・倉田百三の文学碑が園内に建立されており、文学的な意義もあります。倉田百三は郷里で療養中、この公園を頻繁に訪れ、代表作である『出家とその弟子』などの作品の構...»
広島県民の森は、広島県庄原市西城町油木に位置し、広大な自然と豊富なアクティビティを提供する場所です。この施設は、比婆道後帝釈国定公園の玄関口として知られ、総面積は1,164ヘクタールに及びます。四季折々の自然を楽しむ登山やハイキングの出発地として、多くの人々に親しまれています。 施設の概要 広島県民の森は、夏季にはキャンプ場、冬季にはスキー場として利用され、一年を通して自然の魅力を満喫できるレクリエーションの拠点です。管理センターやレストラン、宿泊施設、オートキャンプ場など、多様な施設が完備されています。特にスキー場はベテランスキーヤーにも人気があり、広島県の最奥部に位置するため、自然雪で...»
円通寺は、広島県庄原市本郷町に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。その山号は慈高山と称され、本尊は千手観音菩薩です。この寺院は歴史ある建造物で、地元の信仰の中心として大切にされています。 歴史 円通寺の創建年代については、はっきりとした記録は残っていませんが、奈良時代の高僧行基が千手堂を建立したことが始まりとされています。あるいは、1324年(正中元年)に備後国守護代の山内首藤通資によって創建されたという伝承もあります。 さらに、円通寺は天文年間(1532年〜1555年)に備後山内氏の9代当主である山内直通によって中興されたと伝えられています。つまり、この寺は時代ごとに異なる歴史的背景を持...»
世羅町は、広島県のほぼ中央に位置する町で、自然豊かな農業地帯として知られています。主な特産品には、マツタケ、梨、トマト、米などがあり、これらの農産物は全国的にも評価されています。特に、松きのこ(シイタケ)の栽培が発祥した地としても有名です。また、観光農園や地元の農産物販売所が多くあり、6次産業化が進んでいる町でもあります。スーパーやコンビニエンスストアでも地元産のワインなどが手に入るため、地域の特産品を楽しむことができます。 自然が豊かなこの町では、多くの絶滅危惧種が生息しており、環境保護にも力を入れています。また、駅伝の強豪校として知られる広島県立世羅高等学校があることから、「駅伝のまち」...»
世羅高原農場は、広島県世羅郡世羅町にある花の観光農園です。花々が咲き誇る広大な敷地内で、四季折々の美しい景色が楽しめます。春はしだれ桜と75万球のチューリップ、夏は110万本のひまわり、秋には550品種のダリアと1万2千株のガーデンマムが色鮮やかに咲き誇ります。 運営会社と系列農園 この農園を運営している「株式会社 世羅高原農場」は、他にも「Flower village 花夢の里」、「そらの花畑 世羅高原花の森」、「せらふじ園」など、世羅町内で複数の花観光農園を手掛けています。それぞれの農園では、季節ごとに異なる花々が楽しめるため、訪れるたびに新たな美しい風景に出会えることが魅力です。 ...»