広島市森林公園は、広島県広島市東区に位置し、市民が自然と親しみ、豊かな森林を楽しむための場として広く利用されています。この公園は、平成元年11月3日の文化の日に開園され、以降、多くの方々に愛されています。広島市中心部から車で約30分、山陽自動車道の広島東インターから約10分の距離にあり、アクセスも良好です。
「集いの森」には、管理センターや中央広場があり、訪れた人々が集まり、リラックスできる空間が広がっています。ここでは、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。
「子供の森」は、冒険の森やメルヘンの森、そして「ジャブジャブ川」といった、子供たちが楽しめるエリアが充実しています。家族で訪れる方々にとって、子供たちが思いっきり遊べる場所となっています。
「ピクニックの森」では、広々とした芝生広場や休憩所、デイキャンプ場が整備されており、ピクニックやアウトドア活動に最適です。家族や友人と一緒にゆったりとした時間を過ごすことができます。
広島市森林公園の「昆虫の森」には、中四国唯一の「昆虫館」があり、広さ1,620㎡の施設内では、50種類以上、1,000頭を超える生きた昆虫が展示されています。「パピヨンドーム」と呼ばれるガラス張りの温室では、南国ムード漂う花々の間を500頭以上の蝶が一年中舞い、多くの訪問者を魅了しています。また、昆虫館内の展示室では、日本産および外国産の昆虫の生態が紹介され、昆虫の体のつくりを学ぶコーナーもあります。
「林業の森」では、下刈りや枝打ち、間伐、炭焼きなど、実際の林業体験が可能です。このエリアは平成10年5月にオープンし、自然と触れ合いながら林業について学ぶことができる貴重な場所となっています。
「野鳥の森」や「ハイキングの森」では、バードウォッチングやハイキングを楽しむことができます。春にはウグイスやシジュウカラ、ホウジロなどの野鳥が美しい音色を奏でる中、ハイキングコースを散策しながら、自然と触れ合うことができます。
「山城展望台」は、戦国時代の知将・毛利元就の時代を再現した山城を模した展望台です。この展望台は、鷹ノ条山(標高438m)の頂上に位置し、広島市街地や瀬戸内海、中国山地を一望できる絶景スポットとなっています。本丸や二の丸、三の丸、番小屋、櫓門、冠木門、柵などが設置されており、中世の山城の雰囲気を感じることができます。モノレールを利用して山頂までアクセスすることもできますが、徒歩での登山も可能です。
広島市森林公園では、四季を通じてさまざまな自然体験が楽しめます。春には桜やツツジ、ハナミズキが咲き乱れ、ウグイスやシジュウカラ、ホウジロなどの野鳥の合唱が響き渡ります。夏には「ジャブジャブ川」での水遊びが人気で、家族連れで賑わいます。秋には、標高400mの園内で紅葉が一段と鮮やかになり、カエデやメタセコイア、ナンキンハゼなどが美しい彩りを見せます。冬には白銀の世界が広がり、ソリ滑りを楽しむことができます。
園内の芝生広場では、高さ11mのロープで編まれた「ザイルクライミング」を楽しむことができ、100人同時に利用可能です。また、谷川に架かる長さ36m、高さ13mの吊り橋「ワンパク橋」は、揺れる橋を渡るスリル満点のアクティビティとして人気です。多目的広場では、グラウンドゴルフやデイキャンプ場でのバーベキューなど、スポーツやレクリエーションを楽しむことができます。
昆虫館では、訪問者が昆虫について楽しく学べる様々な展示が行われています。「パピヨンドーム」では、沖縄をはじめとする南国の蝶が舞う様子を間近で観察でき、特に11:00~14:00の時間帯が最も活発に飛び回る時間です。また、「生きた昆虫の展示」コーナーでは、外国産の昆虫や水辺の昆虫、夜行性の昆虫などがテーマごとに展示され、西日本で最大規模の展示数を誇ります。「昆虫のからだのつくり」コーナーでは、色分けされたカブトムシの模型を通じて、昆虫の体の構造を学び、記念撮影も楽しめます。