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河内神社

(こうち じんじゃ)

河内神社は、広島県広島市佐伯区五日市町上河内に位置する神社です。この神社は、「芸藩通志」に記載された神社を合祀したもので、旧社格は村社です。

概要

河内神社は、広島市佐伯区五日市の河内地区(上河内、下河内、上小深川、下小深川、藤の木、河内南)の中心にあり、鎮守の森を背にして見晴らしの良い場所に建てられています。石段の下には社務所があり、そこから少し石段を上がったところに社殿があります。

祭神には八幡三神である帯中津日子命(仲哀天皇)、品陀和気命(応神天皇)、息長帯日売命(神功皇后)が祀られており、他にも素盞嗚尊、伊邪那岐命、伊邪那美命、黄泉事解男命、大己貴命、少彦名命、猿田彦命、天鈿女命など、日本神話や熊野新宮の神々も祀られています。

境内には桜並木があり、春になると満開となります。この桜は、隣接する広島市立河内小学校の入学式などで多くの人々の目を楽しませる存在であり、地元の人々に親しまれています。

歴史と合祀の背景

河内神社は、河内地区の氏神社(うじがみしゃ)・氏神様(うじがみさま)として知られています。かつて、この地区の各村には以下のような神社がありました:

これらの神社は、明治40年(1907年)に合祀・統合され、河内地区の氏神社・産土神社(うぶすなじんじゃ)として「河内神社」として祀られることになりました。現在の本殿は、合祀された旧佐古神社の境内地に、旧日吉神社の本殿を移築したものです(詳細は境内の石段の脇にある神社合祀の祈念石碑に刻まれています)。

合祀された神社の中には、延喜年間(901-923年)に勧請されたと伝えられるものもあり、江戸時代の享保6年(1722年)に八幡宮が再建された際の棟札も残されています。これらの神社はおおむね中世に創祀されたと考えられており、河内地区の守護神として長い間、人々から尊崇されてきました。

現在の本殿と境内

本殿と拝殿

現在の本殿は、合祀した旧佐古神社の境内地に、旧日吉神社の本殿を移築したものです。また、拝殿・幣殿も新たに建てられ、神社境内や参道の整備が行われ、現在の形となりました。詳細については、境内の石段の脇にある神社合祀の記念碑に刻まれています。

河内神社旧8社の創祀

河内神社に合祀された各村の旧8社の中で、最も古いものでは延喜3年(903年)に鎮座したと伝えられる神社があります。その祭神は交通安全や厄払いの神様である猿田彦命(さるたひこのみこと)です。神様は、伊勢(三重県)の椿の荘から現在も河内神社の神主を務める山田家の先祖、清明次判によって赤牛に乗せられて各地を経由し、最終的に河内地区の野登呂に鎮座されました。広島藩の公式文書『芸藩通志』にもその記録が残されています。

また、江戸時代の享保6年(1722年)に八幡宮の社殿が再建された際の棟札も保存されています。他の旧各社の創祀についても、中世に遡ると考えられています。

祭行事

河内神社では、年間を通じて様々な祭りが行われています。主な祭事は以下の通りです:

交通アクセス

公共交通機関

河内神社へは以下の方法でアクセスできます:

自家用車

車でお越しの際のアクセス方法は以下の通りです:

Information

名称
河内神社
(こうち じんじゃ)

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