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湯の山温泉(広島県)

(ゆのやま おんせん)

湯の山温泉は、広島県広島市佐伯区湯来町に位置する歴史ある温泉地です。この温泉は、古くから湯治場として栄え、現在でもその歴史と伝統を受け継いでいます。湯の山温泉は、美しい自然に囲まれた静かな場所で、訪れる人々に癒しと安らぎを提供しています。

泉質

湯の山温泉は、単純弱放射能冷鉱泉という泉質を持っています。この泉質は、微量の放射能を含んでおり、身体を温め、健康を促進する効果があるとされています。湯の山温泉には、2つの源泉があり、それぞれ「湯の山温泉」と「湯の山温田」の名前で知られています。

単純弱放射能冷鉱泉

単純弱放射能冷鉱泉は、放射能含有量が低く、入浴時の身体への負担が少ないのが特徴です。そのため、敏感肌の方や子どもでも安心して利用できる温泉です。湯の山温泉の湯は、古くから「霊泉」として多くの人々に親しまれ、現在でもその効果を求めて訪れる人が絶えません。

温泉街の魅力

湯の山温泉の温泉街は、2つの源泉を中心に形成されています。1つ目の源泉「湯の山温泉」は、広島市湯ノ山温泉館や湯の山明神社、また広島市クアハウス湯の山や広島市湯来福祉会館など、多くの施設で利用されています。これらの施設では、豊富な温泉を活かしたさまざまな入浴方法やリラクゼーションを楽しむことができます。

打たせ湯の魅力

湯の山温泉の名物として知られるのが「打たせ湯」です。打たせ湯は、源泉から引湯した温泉が高い位置から勢いよく流れ落ちるもので、肩や背中に直接温泉を当てることで、筋肉の疲れをほぐし、リラックス効果を高めます。この打たせ湯を求めて遠方から訪れる人も多く、その効果は多くの人々に愛されています。

歴史と伝統

湯の山温泉の歴史は古く、開湯は大同年間に遡ると伝えられています。その後、1707年と1748年の2度にわたり湯が湧出し、湯の山温泉は発展を遂げました。特に、江戸時代には広島藩主浅野公の「湯治場」として栄え、広く知られるようになりました。

湯治場の歴史

江戸時代に建造された湯治場は、広島藩主浅野吉長の命により建てられました。この湯治場は、藩主やその家臣たちが利用するために設置されたもので、庶民にも開放されていました。この歴史的な湯治場は、現在も現存しており、国の重要有形民俗文化財に指定されています。

現代の湯の山温泉

現代においても、湯の山温泉は多くの人々に愛され続けています。1974年には「湯ノ山明神旧湯治場」が国の重要有形民俗文化財に指定され、また「湯来・湯の山温泉」として国民保養温泉地に指定されました。さらに、湯来町営の「湯の山温泉館」や「クアハウス湯の山」がオープンし、訪れる人々に多様な温泉体験を提供しています。

湯来・湯の山温泉郷の魅力

湯来町には、湯来温泉と湯の山温泉という2つの温泉地があります。どちらも古くから湯治場として栄えてきた温泉地であり、豊かな自然環境と温泉の効用から、保養や療養を目的とした宿泊客が多く訪れています。

自然の美しさと温泉の効用

湯来・湯の山温泉郷は、初夏の若芽や秋の紅葉、谷川の清流など、四季折々の美しい自然に恵まれています。この自然の中で温泉に浸かることで、心身ともにリフレッシュできるでしょう。1955年に湯来温泉が、また1962年には湯の山温泉が「国民保養温泉地」に指定され、その効能が広く認められています。

国民保健温泉地としての湯来・湯の山温泉

1991年7月には、湯来・湯の山温泉郷が「国民保健温泉地」に指定されました。これは、温泉の効能だけでなく、自然環境の美しさも評価された結果です。この指定により、温泉地としての価値が一層高まり、多くの人々が訪れるようになりました。

アクセス

湯の山温泉へのアクセスは、鉄道やバスを利用する方法があります。JR西日本の山陽本線五日市駅からバスに乗り、約60分で到着します。また、自動車を利用する場合は、山陽自動車道や中国自動車道を利用してアクセスできます。

湯の山温泉は、歴史と自然、そして温泉の効用が調和した素晴らしい温泉地です。広島県を訪れた際には、ぜひ一度足を運んで、その魅力を堪能してください。

Information

名称
湯の山温泉(広島県)
(ゆのやま おんせん)

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