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マツダミュージアム

(Mazda Museum)

マツダミュージアムは、自動車メーカーであるマツダ株式会社が運営する企業博物館です。この博物館は、マツダの歴史や製品に関する展示を行い、自動車ファンやマツダの顧客に広く開かれています。1994年5月に開館したこの施設は、2005年2月に初めての全面リニューアルが行われ、展示面積の拡張と内容の充実が図られました。さらに、2022年5月には、内装および展示内容の再構築が行われ、二度目の全面リニューアルが実施されました。

マツダミュージアムは広島市南区宇品に位置しており、マツダの宇品第一工場に隣接しています。ただし、入館には特定の手続きが必要です。まず、広島県安芸郡府中町にあるマツダ本社ショールームに集合し、そこから構内専用バスで移動する形式となっています。このため、見学には事前の予約が必須となります。

展示内容

博物館内では、マツダの歴史を彩る数多くの車両が展示されています。最初に製造されたオート三輪『マツダ号』から、最新のコンセプトカー、さらには1991年のル・マン24時間レースで優勝した伝説の車両「787B」まで、多彩な展示が楽しめます。展示されている車両は定期的に入れ替えられるため、何度訪れても新たな発見があります。

また、ロータリーエンジンに関する展示も充実しており、歴代のロータリーエンジンやその組み立て前のパーツ、クレイモデルなどが展示されています。訪問者は、博物館スタッフの案内に従いながら、これらの展示品を見学することができます。さらに、隣接する工場の生産ラインも見学可能で、実際に稼働している工場の様子を間近で体験できる貴重な機会を提供しています。

ミュージアムショップ

マツダミュージアムの入り口には、ミュージアムショップが併設されています。このショップでは、マツダ車に関する各種商品はもちろんのこと、地元広島を代表するプロスポーツチーム「広島東洋カープ」や「サンフレッチェ広島」のグッズも販売されています。訪問者はここで、記念品やお土産を購入することができます。

入館手続きと見学方法

マツダミュージアムへの入館は完全予約制となっています。予約は電話やインターネットを通じて行うことができます。また、基本的には土曜日・日曜日および祝日は閉館していますが、年間で数日間は特別に開館されることがあります。見学は、本社ショールームから構内専用バスで移動する形で行われますので、事前に集合場所を確認しておくことが重要です。

展示車両一覧

マツダミュージアムには、さまざまな歴代の車両が展示されています。以下に、代表的な車両をいくつかご紹介します:

マツダ号

マツダが最初に製造したオート三輪であり、同社の歴史の始まりを象徴する車両です。

K360

コンパクトで使いやすい三輪自動車として、日本国内で高い人気を誇りました。

R360

マツダが製造した最初の乗用車であり、軽量で経済的な設計が特徴です。

コスモスポーツ

マツダのスポーツカーの代表格であり、世界初の量産ロータリーエンジンを搭載した車両です。

MAZDA787B

1991年のル・マン24時間レースで総合優勝を果たした車両で、マツダの技術力を世界に示しました。

初代ユーノスロードスター

軽量オープンスポーツカーとして、日本だけでなく海外でも大きな人気を集めました。

ロータリーエンジンの展示

マツダの代名詞とも言えるロータリーエンジンについても、詳しい展示が行われています。最初のロータリーエンジンから、最新の技術を取り入れたモデルまで、多彩な展示が楽しめます。特に、ロータリーエンジンの心臓部である「ローター」の構造や機能が詳しく解説されており、エンジン技術に興味のある方には必見の内容となっています。

特別開館イベント

マツダミュージアムは基本的には土曜日が休館日ですが、毎月第1土曜日には特別開館日が設けられることがあります。この日に合わせて開催される「特別開館イベント」では、マツダの歴史や製品に関する特別な講演や展示が行われます。過去の例として、2022年11月5日には、ロードスターアンバサダーである山本修弘氏によるロードスターの歴史に関する講演が行われました。また、2022年12月3日には、初代ロードスターの開発者たちによるトークセッション『リバーサイドホテル物語』が開催され、多くの自動車ファンが集まりました。

マツダミュージアムは、自動車ファンやマツダ車オーナーにとって、貴重な知識を得ることができる場所です。見学を希望する方は、事前の予約をお忘れなく。

Information

名称
マツダミュージアム
(Mazda Museum)

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